クラシック音楽の演奏会に企業が協賛することには、多くの魅力があります。文化とビジネスが融合し、相互に恩恵をもたらす素晴らしい機会だと思いませんか。

協賛企業は、ブランド露出やターゲット層へのアクセス、社会的責任の可視化など、さまざまなメリットを享受できます。さらに、持続可能な開発目標(SDGs)との連携や地域コミュニティの強化など、より大きな社会的貢献も期待されます。とはいえ「協賛することになんの意味があるの?」と聞かれることも多いのが現実です

そこでクラシック音楽演奏会への企業協賛の利点について探り、文化とビジネスの関係について考察します。

想定されるメリット

クラシック音楽の演奏会の規模は30〜2000名で開催されることが多いです。協賛広告といっても4大メディア広告とは比べ物にならない金額で協賛することができます。(当社の枠ではX広告付帯のケースもあります)

  1. ブランド露出の拡大: 協賛企業は演奏会のプログラムや広告で名前を掲載し、潜在観客にブランドをアピールできます。
  2. ターゲット層へのリーチ: クラシック音楽ファンは幅広い年代で構成されているため、自社のターゲット層にダイレクトにアプローチできる可能性があります。サンプルなどを配布できるようなら単純接触効果が期待できます。
  3. 地域コミュニティへの関与: 協賛は地域社会や文化シーンへの積極的な関与を示し、地元コミュニティとのつながりを深めることができます。
  4. 文化的イメージの向上: クラシック音楽の演奏会への協賛は、企業の文化的イメージを高め、信頼性と品質を伝えます。
  5. 社会的責任の実践: 協賛は企業の社会的責任(CSR)活動の一環として位置付けられ、文化支援への取り組みを強調します。
  6. メディア露出の増加: 協賛は来場者をはじめSNSでも注目を集め、企業の存在感を高めることができます。
  7. 従業員の満足度向上: 従業員にとって、クラシック音楽の演奏会へのチケット提供は働きやすい環境を作る一環としてプラスに働きます。
  8. 人材獲得とリテンションの向上: 文化的なイベントへの支援は企業の魅力を高め、優秀な人材の獲得やリテンションにつながります。
  9. 持続可能なパートナーシップの構築: 長期的な協賛は文化団体との持続可能なパートナーシップを築き、相互の成長を促進します。

社名はどこに掲示されるのか?

演奏会に協賛した場合、どこに社名やロゴが掲載されるのか、それはいつまで表示されるのかなどご担当者は必ず気にされます。じつは統一された規格はなく、奏者・団体がおのおの枠を用意しているのが実情です。枠によって金額が異なりますが、よくある枠を下記にお伝えします。

  1. フライヤー: 演奏会告知用のフライヤーに社名が掲載されます。ただ実際には協賛申し込みと印刷のタイミングが合わず、フライヤーに掲載されていないケースが多いです。
  2. プログラム: 演奏会のプログラムやパンフレットに協賛企業の名前やロゴが掲載されます。通常、プログラムの最初のページや最後のページに大きく表示されます。大きさによって金額が変わることもあり、雑誌や新聞を想像するとよいかもしれません。
  3. 広告看板: 演奏会会場やロビーに広告看板が設置され、協賛企業の名前やロゴが掲示されます。これらの看板は視覚的に目立つ場所に配置されることが多いです。公共の会場の場合は、不可の場合があります。
  4. スポンサーロゴの表示: 演奏会のステージや舞台の背景に、協賛企業のロゴが表示されることがあります。また、スポンサーロゴは舞台袖や会場の壁にも掲示される場合があります。こちらも公共の会場の場合は、不可の場合があります。
  5. Webページへの掲載: 演奏会の告知ページに、協賛企業の社名やロゴがリンク付きで掲載されます。この際にも位置やサイズで金額が変動します。
  6. オンラインプロモーション: 演奏会のウェブサイトやソーシャルメディアで、協賛企業の名前やロゴが掲載されることがあります。これにより、オンライン観客にも協賛企業が露出されます。

これらの掲示方法は演奏会の規模や協賛額によって異なる場合があります。協賛=スポンサーですので、一般的にはこれらの場所に協賛企業の名前やロゴが掲示されることが多いです。

文化的な貢献とは

上のほうで地域コミュニティや文化的イメージの向上に貢献と書きましたが、SDGsとも密接な活動でもあります。

  1. 持続可能な開発目標(SDGs)への貢献: 協賛企業は文化イベントを通じてSDGsに貢献する機会を提供し、特に教育(Goal 4)や文化へのアクセス(Goal 11)を促進します。
  2. 社会的包摂と平等: クラシック音楽の演奏会へのアクセスを広げることで、社会的包摂と平等(Goal 10)を実現し、文化的多様性(Goal 16)を尊重します。
  3. 環境保護: サステナブルな演奏会の開催や環境への配慮は、気候行動(Goal 13)や持続可能な都市とコミュニティ(Goal 11)を推進します。
  4. 地域コミュニティの強化: 文化的なイベントへの支援は地域コミュニティの経済的な活性化(Goal 8)や地域の持続可能な発展(Goal 11)に貢献します。
  5. 企業の責任: 協賛企業はSDGsに基づいた企業の責任(Goal 12)を果たし、持続可能な消費と生産に向けた取り組みを示します。
  6. 教育への投資: 演奏会や文化イベントは教育の機会を提供し、特に若者の教育への投資(Goal 4)を促進します。
  7. 人々の健康と幸福: 文化的な活動への参加は心の健康(Goal 3)や幸福(Goal 3)を向上させ、人々の生活の質を向上させます。
  8. イノベーションと産業の振興: 文化的なイベントの支援はイノベーション(Goal 9)や産業の振興(Goal 9)を促進し、持続可能な経済成長(Goal 8)に貢献します。
  9. パートナーシップの重要性: 文化団体と企業のパートナーシップは持続可能な開発(Goal 17)を推進し、SDGs達成に向けた協力を促進します。

クラシック音楽の魅力をビジネスに活かす

企業は何かに対して支出したとき、寄付行為出ない以上、きちんと効果測定をおこなう責務があります。当社も協賛をご依頼したり、協賛することはありますが効果レポートをいただいたことはありません。こういったレポートがあるとご担当者は報告しやすく、また次の機会にも稟議がしやすのかもしれません。じゃあなにを報告すればいいのか、について書き出してみました。

一般的に露出回数などの報告を必要とします。これは、協賛投資した資金やリソースが効果的に活用されているかどうかを把握し、ROI(投資対効果)を評価するためです。

  1. 効果測定と評価: 協賛企業は、掲示や露出が目的に沿った形で行われているかどうかを知りたいと考えます。露出回数や掲示内容のレポートは、企業が演奏会への協賛が自社の目標達成にどれだけ貢献しているかを評価するのに役立ちます。SNSであればimp、ウェブページならPV、プログラムなら実配布数、来場人数などです。これら数字と協賛金額を計算すれば、一人当たりに接触するための金額が算出されます。これをCPAといいます。
  2. 報告義務の執行: 一部の協賛契約には、掲示後の報告が契約条件として含まれる場合があります。企業は契約を履行するために、演奏会主催者からの報告を必要とすることがあります。
  3. 内部報告: 協賛活動の成果や影響に関する情報は、企業内部での報告や意思決定に活用されます。特にマーケティングや広報部門では、その情報が重要な役割を果たします。ここで「有効だね」となれば次に繋がる可能性が高くなります。
  4. 将来の協賛検討: 過去の協賛活動の効果や成果を評価することで、企業は将来の協賛を検討する際に参考にすることができます。成功した取り組みを踏まえて、より効果的な協賛戦略を構築することができます。

以上の理由から、企業は掲示後のレポートや露出回数などの報告を重視し、必要としています。ので、主催者や奏者は積極的に数字を集計し、レポート報告をおこなったほうがいいと考えます。

まとめ

長文で書いてきましたが、企業がクラシック音楽の演奏会に協賛することで得られるメリットは下記5点に集約されるのではないでしょうか。

  • ターゲット層へのリーチ: 高所得層や知識層に直接アプローチ可能。
  • 社会的責任の発揮: 文化の支援を通じてCSR活動を強調。
  • ブランド露出の拡大: 幅広い観客に企業の名前をアピール。
  • SDGsとの関係: 持続可能な開発目標との関係を強固にできる
  • イベント参加の魅力: 従業員の満足度向上と人材獲得につながる。

協賛は社名露出の機会なので、宣伝活動と集客人数を単純接触人数として想定し、一人当たりリーチが自社にとってのCPAに見合うかどうかで決めればよいと思っています。また冠スポンサーのように「協賛枠」を可能な限りつくってキャッシュポイントを増やすのは奏者や主催者の仕事だと考えます。

当社は演奏会をコミュニティマーケティングの場にしたいと考えていますので、アナログでもデジタルでも協賛広告露出を最大にして「へえ、この企業がこんかいのスポンサーなんだ」「毎回協賛してくれているこの会社、気になる」という状況をつくっていきたいんですよね。

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