集客の壁:30人でも50人でも100人でも大変なのはなぜ?

クラシック音楽演奏会の集客は、規模の大小に関わらず、多くの主催者にとって大きな課題となっています。奏者が主催者となる場合は、なおさらでしょう。その背景には、以下のような要因が複雑に絡み合っています。原因はひとつではなく、さまざまな要因がありますが、代表的なものをかきだしてみました。

マーケティングとは「売れる仕組みづくり」と当社では定義づけています。

知らないものは選択されない」がまず大前提にあります。

1.来場の対象となる潜在顧客にリーチできていない

クラシック音楽に興味を持つ可能性のある潜在顧客がどこにいるのか、どのような情報に触れているのかを把握できていないため、効果的なアプローチができていない可能性があります。

2.広報活動が適切におこなわれていない

広報活動の重要性は認識しているのでしょうが、十分な予算を確保できず、効果的な広報活動を展開できていないケースがあります。 また広報活動の手段や内容が時代に合っておらず、ターゲット層に響く情報発信ができていない可能性もあります。(広報=0円ではありません)

3.集客目標はあるけどKPIがない

集客目標=チケットの完売、は設定されていますよね。ただし目標達成に向けた具体的なKPI(重要業績評価指標)が設定されていないため、効果測定や改善策の検討がタイムリーにできていない可能性が高いです。これがあると思わしくないときに軌道修正や、方向転換をはかることができます。

フライヤーは効果があるのか?:現代における役割

フライヤーは、クラシック音楽演奏会の広報手段として長年利用されてきましたが、その効果は設置場所やデザイン、ターゲット層との関連性など、様々な要因によって大きく左右されます。

フライヤーは単なる情報伝達ツールとしてだけでなく、演奏会の世界観を表現し、潜在顧客の興味を喚起するための重要な役割を担っていること自体はまちがいありません。

設置場所:ターゲット層に届けるための工夫

効果的なフライヤーの設置場所は、演奏会のターゲット層によって異なります。

  • クラシック音楽愛好家層:
    • コンサートホール、楽器店、音楽教室、音楽大学、クラシック音楽専門ショップなど
  • 文化・芸術に関心の高い層:
    • 美術館、博物館、図書館、地域の文化センター、ギャラリーなど
  • 地域住民層:
    • 地域のカフェ、レストラン、駅、商業施設、公共施設など

これらの場所に設置するだけでなく、ターゲット層が多く利用するウェブサイトやSNSでデジタルフライヤーを配信することも効果的です。もちろん許諾を得て設置する必要がありますし、ポスティングをおこなう場合は、費用がかかるのは当然として、敷地内立ち入り禁止や投函禁止の確認も必要です。

SNSポストの際にはサイズをあわせておくことも必要です。ウェブで配信する場合、リンクをはりスムーズにチケット購入への導線を用意することもポイントになりますね。

またいまのSNSは外部リンクによって、プラットフォームから離脱することを嫌うため、オーガニックポストではリーチが広がらない可能性が高いです。その代わりに、SNS広告を出稿してほしいのが、プラットフォーム側の意向です。

「知らないものは選択されない」:集客の基本原則

集客において最も重要なことは、「知らないものは選択されない」という大前提を理解しておくことです。

どんなに素晴らしい演奏会でも、あなたの技術がどんなに素晴らしくても、経歴がすごくても、存在を知ってもらえなければ、お客様として来ていただくことはできません。

潜在顧客にリーチするための戦略

潜在顧客にリーチするためには、以下の戦略が有効です。これらは一般企業でも取り組んでいることです。「知らないものは選択されない」のですから、企業はマーケティング・広告出稿をおこなうのです。「買っていただく」が着地点なら、「知っていただく」は大前提でしかありません。

  • ターゲット層の明確化とペルソナ設定
    • どのような人に演奏会に来てほしいのかを具体的に設定し、ペルソナ(架空の顧客像)を作成することで、ターゲット層のニーズや行動パターンを深く理解してみましょう。
  • オンライン広告の活用
    • Google広告やSNS広告を活用し、ターゲット層を絞り込んだ広告配信をおこなってください。効率的に潜在顧客にアプローチしましょう。このとき一人獲得単価(CPA)という指標を設けます。
  • コンテンツマーケティング:
    • 演奏会の魅力を伝えるブログ記事や動画コンテンツを作成し、WebサイトやSNSで発信することで、潜在顧客の興味関心を引き、自然な形で集客につなげるのも伝わりやすいです。
  • インフルエンサーマーケティング:
    • クラシック音楽に詳しいインフルエンサーに演奏会の情報を発信してもらうことで、潜在顧客への認知度を高める。

効果的な広報活動の展開

効果的な広報活動を展開するためには、以下のポイントを押さえることも重要です。

広報戦略の策定

広報活動の目標、ターゲット層、広報手段、スケジュールなどを明確に定めた広報戦略を策定する必要があります。

多様な広報手段の活用

Webサイト、SNS、プレスリリース、オンライン広告、地域メディアなど、多様な広報手段を組み合わせることで、より多くの潜在顧客に情報を届ける。地方だと新聞メディアやローカル新聞も効果があるようです。

魅力的な情報発信

演奏会の魅力を最大限に伝えるために、出演者のプロフィール、演奏曲目、演奏会のコンセプトなどを分かりやすく、魅力的に発信しつづけます。

SNSでの情報発信

演奏会の情報を定期的に発信し、フォロワーとのコミュニケーションを図ることで、エンゲージメントを高めたいところです。とくにいまはX,Instagram,TikTokのSNSをはじめYouTube,17,Pocochaなどのプラットフォームがかなりあります。プラットフォームは日常的に取り組んだほうが効果は高いです。

集客目標達成のためのKPI設定

集客目標を達成するためには、以下のKPIを設定し、効果測定と改善策の検討をおこなうことが重要です。ここまで来るとある程度の専門知識が必要になります。知識をもった人にメンバーにはいってもらうか、必要知識として自分で覚えるかのどちらかになると思います。

  • Webサイトへのアクセス数:
    • Webサイトへのアクセス数を測定することで、Webサイトからの集客効果を把握することができます。設定によっては流入元やキーワードも把握できます。
  • SNSのエンゲージメント率:
    • SNSの投稿に対するいいね数、シェア数、コメント数などを測定することで、SNSからの集客効果を把握します。
  • 広告のクリック率:
    • オンライン広告のクリック率を測定することで、広告の費用対効果を把握することができます。
  • チケットの販売数:
    • チケットの販売数を測定することで、集客目標の達成度を把握しましょう。CPAのズレや、どこ経由で購入されたかを知ることはとても重要です。
  • アンケート調査:
    • 来場者にアンケート調査を実施することで、集客活動の改善点を見つけることができます。

口コミを生み出すための顧客体験の創造

効果的な広告宣伝によって演奏会の存在を知ってもらい、実際に足を運んでいただいたお客様に感動的な体験を提供することで、自然と口コミが発生します。クチコミマーケティングあるいはバイラルマーケティングと呼ばれる手法です。

SNSでの拡散や、友人・知人への紹介など、口コミは非常に強力な集客ツールとなりますね。

集客戦略のポイント

ざっくりしたまとめになりますが、

  • ターゲット層を明確にする:
    • どのような人に来てほしいのかを具体的に考える
  • 予算に広告費用をきちんと入れる。
    • フライヤー制作以外に広告費をとりましょう。
  • 効果測定を行う:
    • どの広告宣伝が効果的だったのかを分析する。
  • 継続的に改善する:
    • 集客結果を分析し、改善策を講じる。

これらのポイントを押さえることで、より効果的な集客戦略を立てることができます。

集客の悩みを共有し、解決策を見つける勉強会

集客は、クラシック音楽業界全体の課題です。そこで今後、集客をテーマにした勉強会を開催し、参加者の皆様と共に、

  • 効果的な集客方法
  • 集客における課題
  • 成功事例の共有

などについて、意見交換を行い、具体的な解決策を見つけていきたいと考えています。くわしい要項が決まり次第、SNSで告知します!

演奏会情報を素早く入手クラシック音楽演奏会情報を入手