クラシック音楽業界の現状分析

主観になりますがクラシック音楽業界は、長年にわたりチケット単価がほとんど変わらず、集客方法も20世紀ながらのものが主流という状況が続いているように思えます。(なので、クラ音とクラチケをつくりました)

この背景には、そもそもマーケティングという概念が十分に浸透していないという現状があります。考えてみれば当然のはなしです。音高・音大と音楽一筋に学び、卒業後もこうしたことを学ぶ機会はほとんどないはずです。

愛とPMFはお金で買えない

「音大で教えるべき」という声を見かけることがありますが、そもそも確定申告や販売促進、SNSマーケティング、広告のこと、契約、交渉技術。こうしたことは一般的な大学では学びません。もし学んだとしても実践的ではないことが多いのではないでしょうか。企業にはいりイチから覚えていく人のほうが多いハズです。

現代のエンターテイメント業界は多様化し、顧客のニーズも高度化しています。インターネットの登場とスマートフォンの登場により、エンターテイメントは可処分時間の奪い合いです。

クラシック音楽業界も、この変化に対応し、新たな価値を創造していく必要があるのではないでしょうか。

ホスピタリティマーケティングで顧客体験を向上させる

そこで重要となるのが、ホスピタリティマーケティングの考えかたです。CGM、日常でいえばSNSの浸透により「共感」「自己肯定感」という概念が重要視されるようになったのはこの15年くらいです。さらに選択肢が爆発的に増えたため、消費者動向はおおきく変化しました。

ホスピタリティマーケティングとは、顧客を「お客様」としてだけでなく、「大切なゲスト」として捉え、最高の体験を提供することで、顧客満足度を高め、長期的な関係を築くためのマーケティング手法のひとつです。

クラシック音楽演奏会においても、演奏を提供するだけでなく、顧客に感動や喜び、特別な思い出を提供することが重要になってきていると足を運ぶたびに感じます。

具体的なホスピタリティマーケティングのアイデア

以下に、クラシック音楽演奏会で実践できるホスピタリティマーケティングの具体的なアイデアをいくつかご紹介します。通常のチケット代が3,000円と仮定して、それぞれのアイデアでどれくらいの価格設定ができるか、具体的な金額を仮に設定してみました。

  • 演奏家との交流機会の創出
終演後のサイン会や写真撮影会チケット価格+500円~1,000円比較的容易に実施できるため、手軽な価格設定が可能です。
リハーサル見学ツアーチケット価格+1,500円~3,000円特別感があり、一定の需要が見込めるため、やや高めの価格設定が可能です。
演奏家とのミート&グリートチケット価格+5,000円~10,000円少人数限定でより特別な体験となるため、高価格帯でも価値を感じてもらえる可能性があります。
  • 特別な体験を提供するVIPパッケージ
バックステージツアー付きチケットチケット価格+3,000円~5,000円
プレミアムシート&ドリンクサービスチケット価格+2,000円~3,000円
限定グッズ付きチケットチケット価格+1,000円~5,000円 ※グッズの内容による

会場での顧客体験の向上

ウェルカムドリンク&軽食サービスチケット価格+1,000円~2,000円
コンシェルジュサービスチケット価格に含む、または無料サービスとして提供
フォトブース設置チケット価格に含む、または無料サービスとして提

ウェルカムドリンクと軽食は2024年に開催した「雨と睡蓮」でおこなおう!と計画していましたが頓挫しました。

顧客との関係性構築

会員制度の導入年会費: 3,000円~10,000円程度(特典内容による)会員制度を導入することで、顧客のロイヤリティを高め、継続的な収益を確保することができます。
アンケート調査終演後、実施顧客の意見や要望を収集し、サービス改善に役立てます。
SNSでの情報発信広告付き/なしを選択演奏会の情報を積極的に発信し、ファンとのコミュニケーションを図ります。

会員制度はCRM/ファンクラブ運営にちかい発想ですが、いわゆる「ファンマーケティング」はこちらの取り組みを包括していますね。アンケート調査はどんどん実施したほうがいいとは思います。スマホでも簡単にできます。

SNSはおおくのかたが取り組んでいますが、使いかたを間違うと意図しない方向にいってしまうので、運用は計画的にされるのが好ましいです。

いくつかのアイデアを組み合わせることで、顧客満足度を高め、チケット単価の向上につなげることができます。価格設定はあくまで目安であり、公演内容や出演者、会場などの条件によって変動します。

クラチケで特典発券を!

できそう!と思うものがあれば、ぜひ「クラチケ」をつかって発券してください(これは宣伝です。)本日、プロダクション関係者と打ち合わせをしていたのですが、特典/VIPについてはとてもアグレッシブです。収益を左右する事案ですので、当然なのですがクラシック音楽界も、どんどん取り組めばいいのにね、という話になりました。

この手のことを話し合うと、通常のビジネスシーンでも「できる/できない」と「やりたい/やりたくない」でディスカッションしがちです。この場合焦点を

  • 顧客が「価格以上の価値」を感じられるような体験を提供すること
  • 様々な価格帯のチケットを用意し、幅広い顧客層にアピールすること
  • 顧客のニーズや反応を常に把握し、柔軟にサービスを改善していくこと

に合わせていくとよいです。

「メタルジークレーボードx NFT」で特別な思い出を

当社が提供する「メタルジークレーボードx NFT」は、演奏会後の特別な思い出を形にするための素晴らしいツールです。ポジショントークになりますが、メタルジークレーボードはどの企業でも評判がたかいのです。

高画質・高精細なジークレー印刷を施したメタルボードにNFTを付与することで、演奏会終了後のファンとのツーショット写真やオフショット動画などをNFTにすることで、世界で唯一の記念品を作成できます。

NFTにすると購入単価が高くなる、と言われたことがありますが、それは誤解です。購入者が2次流通としてマーケットに公開した際に、高値がつくことはありますが、1次販売の価格は自由設定です。

ファンとの絆を深める メタルジークレーボード活用イベント開催の手順

「応援してくれるファンとの繋がりをもっと深めたいけど、どんな企画をすれば喜んでもらえるんだろう?」 ファンエンゲージメントを高めたいと思うことってありませんか。とはいえ何をしたらいいんだろうと思うこともありますよね。20 […]

これにより、ファンは演奏会の感動をいつまでも手元に残すことができ、より深い満足感を得ることができます。

チケット単価を上げるための価格設定のポイント

ともあれホスピタリティマーケティングのアイデアを実践することで、チケット単価を上げていく可能性があがります。

「時代だから」といって内容据え置きで価格を上げるのではなく、顧客が「価格以上の価値」を感じられるような体験を提供することが重要です。繰り返しますが、エンターテイメント業界は可処分時間の奪い合いです。そして価格は等価交換です。

「マーケティングなんて、クラシック奏者には関係ない」
「いい演奏をしていれば、自然と顧客はついてくるはずだ」

「芸術家はお金のことは考えなくていい」

もしそう思っているなら、立ち止まって考えてみてください。

「わかっているけど、どうしたらいいかわからない」という場合は、別業界の人に聞くとか、書籍を購入して** 自分に置き換えながらよむ**ことで、みえる景色がかなり変わってきます。

顧客との関係性を構築し、長期的なファンとの関係をついる

ホスピタリティマーケティングは、単にチケットを販売するだけでなく、顧客との長期的な関係を構築し、熱心なファンを育てるための有効な手段です。

顧客のニーズや反応を常に把握し、柔軟にサービスを改善していくことで、顧客満足度を高め、リピート率向上につなげることができます。

特典を考えるインタラクティブな勉強会を開催します!

クラシック音楽業界の活性化のためには、演奏家、主催者、そしてファンの皆様が一体となって、新たな価値を創造していく必要がありそうだなぁと考えています。

おいおい、集客から特典そのものを考えるインタラクティブな勉強会を定期的に開催したいと考えています。

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