NFTとは。はいぜんも書きましたが、改めて。NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)は、ブロックチェーン技術を用いてデジタルアセットの独自性や所有権を保証するものです。この特性を活用することで、デジタルコンテンツに一定の希少価値や独自性を持たせることが可能になります。

で、どう活用するの?というお話しがぼくも周りでもポツポツでてきました。ふだんは音楽業界での活動が中心なのですが、以外でもさまざまに活用できます。

NFTを活用したマーケティングキャンペーンの事例

a. 限定版コンテンツの配布

事例としてまず音楽業界で見られるのが、限定版トラックやアートワークをNFTとしてリリースするケースです。ファンはこれを購入することで、独占的なコンテンツを手に入れることができます。アーティストはファンとの新しい繋がりを築きつつ、収益の増加も期待できます。

b. ロイヤリティプログラム

ファッションブランドは、商品購入時にNFTを発行し、それが後のVIPイベントへの招待や限定商品の事前アクセス権を含む特典として機能するケースにつなげることができます。「メールでいいのでは?」もありますが、メールが届かない問題というのが何年も前からあるのです。また「友だち登録」ではVIP認定がむずかしいのは周知のとおりです。これにより、顧客のブランドへのロイヤリティが高まり、長期的な顧客関係を築くことができます。

c. スクラッチカード式キャンペーン

消費者が商品を購入するとランダムにNFTが配布され、それが高価なアート作品や次の商品購入で使えるクーポンとして機能するプロモーションも展開できます。この種のキャンペーンは消費者の購入意欲を刺激し、ブランドの認知度向上にも寄与します。

ざっとした事例をあげてみましたが、各社何かしらのNFTキャンペーンが可能です。ちょっとでもご関心いただければお問い合わせください。音楽業界に限らずお伺いし、ご提案することが可能です。

NFTキャンペーンのメリット

できることはわかったけれど、「NFTである必要はなに?」とも聞かれることがあります。

a. 独自性と希少性の提供

NFTはそれぞれがユニークで、交換不可能な属性を持っています。これにより、消費者にとって所有しているという喜び(インセンティブ)や特別感によるロイヤリティを提供することが可能です。これはデジタル時代において重要な要素となります。

b. エンゲージメントの向上

NFTは新しいタイプの顧客体験を提供します。例えば、NFTを通じてファンが好きなアーティストの限定コンテンツにアクセスできることは、そのファンのエンゲージメントを深めることにつながると思いませんか。貴社がそのキャンペーンに協賛している、というクレジットは「冠スポンサー」とおなじ効果を持ちます。

c. 新しい収益源の創出

NFTを活用することで、一般的な商品やサービスとは異なる新しい収益の機会を生み出すことができます。特にデジタルコンテンツやアートの分野では、作品のデジタル所有権を明確にして市場価値を高めることが可能です。

d. データの透明性とセキュリティ

ブロックチェーン技術に基づいているため、NFTの取引は透明であり、改ざんが困難です。これにより、消費者と企業双方に安心感を提供し、信頼関係の構築に寄与します。

まとめ

NFTを活用したキャンペーンは、企業にとって顧客との新しい接点を築き、ブランド価値を高める機会を提供します。独自性と希少性を兼ね備えたこのアプローチは、消費者に新鮮な体験を提供し、長期的な顧客関係を構築するための効果的な戦略といえます。たぶん課題はユーザーがウォレットを開設する手間ではなないでしょうか。そういう意味では、STPにおけるT(Target)の解像度がより鮮明になるマーケティングだといえます。

当社は企画会社です。NFT生成・配信可能な会社と連携して、最適な企画プランをご提案することができます。小中規模企業であれば該当する助成金がある場合もありますので、そちら含めてご相談にのらさせてください。

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