スキをスキと言える社会を創る」。
そんな衝動から始めたNFT事業。けれど当然、聞かれるのは「そこに市場はあるのかい?」という問い。今回は、感情だけでなく数字の側面から、ぼくらがNFTとRWAに挑む理由を書きたい。

感情と市場のはざまで

前回の記事では、好きな音楽やアート、推しへの思いといった“Sweet Emotion”を出発点にした。
だが、ミッションだけじゃ事業は回らない。というか、ミッションを起点に事業展開していくのが経営者の役割だ。ご相談をいただきはじめたころ取締役の杉ちゃんがポツリと「これものすごいJカーブ描くんじゃない?」「ヤバい、ものすごく面白いかも」「社会貢献性高くない?」と言い出した。この言葉をきいて、ぼくは手応えというか、確信めいた感覚が脳に広がった。

たった二人ではじめているからこそ、パートナーのエモーショナルが上がってくるのは最高だ。そして「市場は本当にあるのか?」という問いへの自答として、冷静な数字を提示するのもぼくたちの責任だと改めて思った。

「NFTってイケるの?」とシンプルな問いが増えてきたからこそ改めてエントリーしておきたい。

世界のNFT市場の現状と動向

NFTは「終わった話題」ではなく、利用領域を広げながら再び立ち上がりつつある。


RWA(現実資産)のトークン化市場

NFT以上に注目されているのが、RWA(Real World Asset)のトークン化だ。

不動産、IP、美術品など、既存の巨大市場にブロックチェーンを重ねる動きが現実化している。

日本国内NFT市場の現実と可能性

海外の話題ばかりが目立つNFTだが、日本国内の市場データを見ると、確かな成長の兆しが見えてきます。

日本NFT市場規模の推移(2024〜2030年予測)
出典:Grand View Research「Japan NFT Market Size」

つまり、日本もまた「世界の波に確実に乗っている」と思いませんか?

なぜ、ぼくらがやるのか

NFTはファン文化の文脈で語られ、RWAは金融文脈で語られる。この二つはまだ「別の世界」に見られがち。けれど、実際は地続きだと思う。推しのライブも、古民家も、名画も、伝統も。すべて「大切にしたい資産」であることに違いはない。

ぼくらは、感情価値と資産価値を同じ器に入れることで、文化と経済をつなぐインフラをつくりたい。もちろんNFTレーベルをつくり、CDよりも手軽に音源リリースが可能なしくみをつくり、クラシック音楽家に還元できる仕組みづくりも進めたいところ。

そこに市場はあるのか?

結論から言えば、ある。NFT市場は成長の第二幕を迎え、RWA市場はこれから数十兆ドル規模に拡大する。日本市場も年平均40%近い成長率を予測されている。

「感情が動くから経済が動く」。数字はその裏づけにすぎない。


Sweet Emotion を市場に変える

「スキ」は経済を動かすエネルギーになる。
「資産」は、人が思う以上に感情的だ。

その二つが交差したとき、Sweet Emotion は確かに市場になる。ぼくらはNFTでその器をつくり、RWAでその中身を満たしていく。

そして、そのはじまりはいつだって、あの日の音楽や絵画や笑顔、熱狂にある。

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