仕組みで勝つ、という選択について
新年あけましておめでとうございます。
昨晩、2025年という一年を振り返りながら、改めて多くの方々に支えられた時間だったと、深い感謝を噛み締めていました。
年末は「今年は何をやったかな」と振り返る時間になりがちだけれど、元旦になると、思考の向きが少し変わりますよね。
「いま、自分はどこに立っているのか」
「今年は、何を進めるべきか」
立ち止まるというより、現在地を静かに確認する感覚に近いとでもいうのかな。
ルミアデス・ソリューションはいま、次のフェーズに進むための準備をしています。このタイミングだからこそ、はっきりと言葉にしておきたいことがあります。
ぼくらは、何によって前に進もうとしているのか。
何を積み上げ、何を手放すのか。
最近、その輪郭、解像度がかなり鮮明になってきました。
経営は「判断基準」をつくる仕事
昨日、ぼくは「最後に残るのは人と仕組みだ」と書きました。一晩明けて、その想いはさらに強固な確信に変わっています。これまで何度も新規事業に関わり、立ち上げて、遠回りしてきた結果、答えはだいぶシンプルになりました。
どれだけ良い企画でも、どれだけ勢いがあっても、判断が属人的なままだと、どこかで歪みが出る。だから最近は、「どう作るか」よりも「どう判断するか」を考える時間を、意識的に増やしています。
ぼくが考える仕組みとは、マニュアルのことではありません。意思決定の癖の集合体だと思っています。
どこで立ち止まり、どこで踏み込むのか。
何を即断し、何を持ち帰るのか。
そして、いつまで持ち帰るのか。
その積み重ねが、やがて組織の輪郭になっていくと考えています。
初心を「更新」し続けるという考え方
ぼくが好きで、何度も立ち返る言葉があります。能の大家、世阿弥の『花鏡』にある、「初心忘るべからず」です。『風姿花伝』と並んで、芸術論、いまでいうエンターテイメントについて書かれた書籍ですが、この言葉は、精神論ではなく、驚くほど経営的だなぁと感じています。
「初心忘るべからず」の部分が有名ですが、じつは世阿弥は、この初心を3つに分けています。
「是非の初心忘るべからず」未熟だったころの判断や拙さを忘れず、それを基準に芸を高め続けよ、ということ。「時々の初心忘るべからず」立場やフェーズが変わるたび、その段階ではまた初心者であることを自覚せよ、ということ。
「老後の初心忘るべからず」完成したと思った瞬間に、成長は止まるという戒め。
これは、そのまま経営にも当てはまると思いませんか。フェーズが変われば、市場の見え方も、組織の課題も、求められる意思決定も変わりますよね。
そのたびに、「いまの自分たちは、また初心者だ」と言えるかどうか。言える謙虚さをもち、新しいこと・視点を素直に吸収できる自分でいれるか。
仕組みで勝つとは、理想的な完成形をつくることではなく、判断基準を更新し続けることだと思っています。
再現性とは、姿勢の集合体
営業力も、組織力も、一度つくって終わるものではありません。
なぜうまくいったのか。
なぜ失敗したのか。
次は、何を変えるのか。
これを個人の感覚に閉じず、組織の共通言語として積み重ねていく。
この地味な反復で学んだことを、脳に埋め込んでいくと経験が記憶になり結果的に「数字をつくれる組織」を形づくる。
だから、派手なスローガンよりも、地味なすり合わせを優先したいと考えました。
スピードは大事。だけど同じ方向を向いたスピードでなければ意味がありません。
仕組み=組織開発
僕は、経営をこう捉えています。
組織開発:どんな判断軸を持つ人たちが集まるかの環境と条件づくり
マーケティング:どんなストーリーで世界とつながるか、マーケットにフィットしているのか
セールス:最前線で、誰にどんな価値を届け続けることができているのか
この三つが噛み合ったとき、事業は「走り続けられる形」になります。売上とは世の中からの支持です。そして資金調達はゴールではありません。組織を次のフェーズに耐えさせるための手段です。
だからこそ今回の組織づくりについては、ぜったいに妥協しない。
年始にあらためて
2026年は、基盤を固める年であり、次の成長に耐えうる組織をつくる年にする。
永遠に未完成。未熟さを前提に、謙虚さと素直さを保つ。そのことによって初心を更新し続ける。これは決意表明ではなく、経営判断そのものだと思っています。
静かに、しかし確実に。仕組みで勝つ一年を、ここから積み上げていきます。
投稿者プロフィール

- 代表取締役社長
- 16歳からバンド活動をおこなう。22歳を機に音楽から離れ、1993年 株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア)入社、2000年株式上場後に退社。スポーツデータ・コーポレーション創業に参画。2003年、ファンサイド株式会社創業 取締役、同年10月、個人事務所設立。2005年コミュニケーション・ウェイ株式会社創業。翌年、企業合併により株式会社ワークスエンターテイメントへ商号変更 代表取締役社長。2010年退任。2013年個人事業主として活動。2016年 攻城団合同会社創業 業務執行社員副社長。2024年、個人事務所を株式会社ルミアデス・ソリューションとして現職
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