先頭に立つ覚悟


日本のNFT市場は急速に拡大している。矢野経済研究所の調査では、2030年には市場規模が2,500億円に達すると予測され、ブロックチェーン活用サービス全体では2025年度に7,247億6,000万円に拡大するとされている。
数字は派手だ。けれどトップに立てるのは一握り。国内シェアを握るのは数社にすぎないだろう。


だからこそ、ぼくらルミアデス・ソリューションはゼロ地点からでも挑み、NFT×RWAで先頭に立つと決めた。


燃えるステージで演奏を続けるように

NFT市場に挑むとは、つまり――燃えるステージの上で演奏を続けるようなものだ。
汗も飛ぶし、指も痛い。でもその瞬間、音は確かに鳴り響き、観客と共鳴している。
危うさと熱狂のあいだで、それでも立ち続け、音を届け続ける。

いままで2005年にSNS、ブログ、レーティング市場に参入したけど、ことごとくアーリーステージで参入してきた。もっと前でいうと、2000年にはサッカーのプレイデータをリアルタイムで取得しアナライズするという画期的すぎることをやっていた。

いずれも体力が尽きて賭けから降りざるを得なかった。だから2025年にNFT市場に参入することは、経験からしてちょうどいい時期だと考えている。


9月某日、下町の定食屋で

「タキちゃんどうよ」
「なにが?」
きたよ。

「どうせやるならトップを取りにいきたい」
「せやなぁ」

こういうとき、ぼくはなにかを誤魔化すようにニセ関西弁になる、笑。
言葉は軽い。でも、熱を帯びているのには、すぐ気づいた。
いつも何かと聞き役になることが多いぼくは、杉ちゃんの言葉を「うんうん」と聞いていた。
大人の悪だくみとはこういうシーンだよな、と思いながら。

「国内のNFT市場の伸びからして、5年で250億とか500億とか、そういう世界やで」
「仲間も資金も集めんと無理やな」
「のんびり定食屋で飯くってる時間なんて、なくなるかもな」
「のぞむところや」
「自宅4畳半でいいのとちがう?」

笑いながら、でも真剣にそんな未来を話していた。
なにかを始めるときは、何かを諦める必要がある。
数字に押しつぶされるんじゃなくて、数字に押し上げられる夜。
白いご飯をかきこみながら、未来の熱がすでに始まっている気がした。


資金調達のリアル

数字を追いかけるだけじゃない。
資金調達のことを考えると、胃のあたりが少し重くなる。
銀行や投資家に向かってプレゼンするたびに、感情の熱と冷たい計算を同じテーブルに並べなければならない。共感だけでは足りないし、ロジックだけでも届かない。
未来を描きながら、同時に現金の流れを計算し続ける。
その緊張感こそが、「経営者だけが聞けるの音」なのだと思う。


オフィスに戻って

食べ終わったあと、歩いてオフィスに戻った。
ゼロ地点からJカーブを描く方法を、あらためて真剣に考えた。
経営戦略。資金調達。組織開発。マーケティング。セールス。
ぜんぶ机に広げて、ぜんぶ出した。いまも出してる。

でも、足りない。そりゃ、そうだ。
ぜんぜん足りない。そりゃ、そうだ。
それでも、やるしかない。そりゃ、そうだ。

苦しいことや、おろかだったこと、自分で自分に期待していること、計画を描くたびに自分に足りないものをつきつけられる。
ぼくはどうも破滅型というか、一気に物事をひっくり返すクセがあるので、こんかいばかりは緻密に計算していく必要があるなと常々考えている。


フロントに立つために必要なこと

先頭に立つとは、計算だけじゃない。
熱狂や物語を数字に変える胆力。
失敗を引き受けてなお進む胆力。
「スキ」を否定せず受け止める態度。
境界を越えて文化と経済をつなぐ視点。

感情と資産が同じ場に並んだとき、そこに生まれるのは、ただの数字じゃない。
未来に渡すべき記憶と記録であり、甘くて少し切ない、刹那の衝動だ。


自分のため、自分の好きな人のために全力を

NFT×RWAの先頭を走る存在になる。
感情価値と資産価値をひとつにまとめ、日本発のフロントランナーになる。
できなかったらカッコ悪い。
でも、言って、できたほうが、もっとカッコいい。